衆議院に続き、参議院でもLGBTが話題に
連日論戦が続く国会で9日、参議院法務委員会が開かれ、大臣所信に対する質疑が行われました。ゲイ(男性同性愛者)であることをオープンにしている石川大我参議院議員(全国比例区選出)は、GID特例法の手術要件の撤廃を内閣として法改正すべき、と求めました。また、議員立法も立憲民主党が用意しているとし、与野党各党に賛同を求めました。
同性婚については、「大臣は新聞のアンケートに同性婚賛成と答えている。私たちは期待している」として同性婚の導入を大臣に求めました。大臣は「オープンな議論を繰り返し、深くしていくことが必要」と応じ、前齋藤法務大臣の答弁を継承しつつ、独自の見解も随所に折り込み答弁しました。
次回、法務委員会は11月14日(火)に開催され、石川委員がLGBTをテーマに再度質問に立つ予定です。
以下、質疑の要約をダイジェストでお伝えします。
<<2023年11月9日(木)参議院法務委員会>>
手術撤廃の議員立法に賛同を
○石川大我委員(立憲)
性同一性障害の特例法について違憲の決定*1が出た。手術条件を速やかに閣法で廃止すべきではないか。
*1正しくは「違憲判断」
●小泉龍司法務大臣
立法の動向、関係省庁との連携を通じて適切に対応していく。
○石川大我委員(立憲)
確かに議員立法として成立した過程がある。公明党は昨日の質疑で外観要件も見直すべき、と言っている。立憲で法案を用意している。幅広く声をかけさせてもらうので賛同いただきたい。
「同性婚賛成」の大臣に期待
○石川大我委員(立憲)
同性婚いついて大臣の認識を問いたい。必要性はどう考えているか。毎日新聞のアンケートには(同性婚導入に)賛成と答えている。私たちも大臣に期待している。
●小泉龍司法務大臣
我が国の家族のあり方の根幹に関わる。国民のコンセンサスと理解を得た上でなければ進めることができないが、国民各層の意見は非常に活発化している。当事者の方が自分の声を発することも増えてきている。そういう状況を背景に、国民各層の意見、国会における議論、そう言ったものが進んでいくべきなんだなと思う。オープンな議論を繰り返し、深くしていくことが必要。
○石川大我委員(立憲)
当事者に来てもらい議論を深めていくことも大切なのではないか。反対をする方達は反対する方を呼んでお話をしてもらう。そうすると私もこう言ったことで心配しているのだなぁ、などと議論を活発化できる。法制審にもかけていただきたい。
●小泉龍司法務大臣
委員会に当事者をお呼びするかどうかは、国会でご議論いただきたい。多様性の尊重ということが昨今強く言われ、国民の理解も進み、進みつつある。広い視野から議論の状況を注視してまいりたい。(編集部)
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