タイで同性婚登録手続きが1月22日から全国で施行

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タイ内務省は1月3日、同性婚を法的に認める「民法および商法改正法(第24版)」(通称:同性婚法)が1月22日から全国で施行されるにあたり、必要な準備を整えたと発表しました。昨年9月24日、約20年間にわたる同性婚法制化を求める運動が実を結んで婚姻平等法が成立し今回の施行となりました。

性的少数者(LGBTQ+)の権利が大きく前進

タイ内務省トライスリー・トライサラナクン報道官によると、この法律の施行に向けてアヌティン・チャンウィーラクーン副首相兼内務大臣は次の主な3つの指示を出しました。
① 関係省庁と協議して「家族登録に関する内務省規則」の改正案を作成。
② 登録業務を担当する職員や登録官のための研修と手順の確認。
③ 新しい法律に対応したコンピュータシステムと登録用書類の準備。
これらの準備は昨年12月中に試験運用が完了しており、全国の登録事務所で新しいサービスをスムーズに提供できるようになっています。
22日からは、全国の区事務所や登録事務所で同性婚の登録サービスが正式に開始され、同性婚を望むカップルは法的に婚姻を登録することが可能になります。
また、「家族登録に関する内務省規則(改正)」については、一部で施行が間に合うか懸念の声が上がっていましたが、内務省は「登録管理局は、裁判所の判決および法律の公布日から120日後の施行日を基準としており、この期間内に必要な手続きを進めてきました。現在、規則の正式な公布手続きが最終段階に入っており、予定通り1月22日からサービスを開始する準備が整っています」と語っています。
この同性婚法の施行により、法的に平等な婚姻登録が可能となり、性的少数者(LGBTQ+)の権利が大きく前進することが期待されています。

元議員が同性婚挙式にタクシン元首相の出席を要請

タイでは、タクシン元首相の支持組織の幹部だったチャクラポップさん(57)が同法施行に伴い23年来のパートナーである男性と結婚式を執り行うことになり、このほどタクシン元首相に結婚式への出席を正式に要請しました。
2003年から05年にかけて当時のタクシン首相のスポークスマンを務めたこともあるチャクラポップ元議員は、パートナーの男性をタクシン氏に紹介し、その場で結婚式に来てほしいと伝えたところ、タクシン元首相からは、結婚式についてタイの伝統衣装を着用して正装し、縁起のよいタイミングを選ぶことが重要とのアドバイスを受けたそうです。

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