2023.10.29
21回目のパレードは市庁舎前から
10月28日(土)、性的少数者への権利向上や理解を求める「第21回台湾LGBT+プライド」(台湾同志遊行)が臺北市政府前廣場(台北市役所前)で行われました。主催の台湾彩虹公民行動協会(TWRCAA)は総勢17万6千人が参加したと発表しました。
市政府前廣場では同日13時よりステージイベントが行われ、広場を埋め尽くす大勢の観客が人気歌手の南西肯恩や鄭宜農らによる歌唱や、各種団体のメッセージに耳を傾けました。また、140を超える企業団体がブースを設置し、物販や相談などを行いました。パレードは市政府前廣場を南北2つのルートに分かれ、午後2時20分に出発、午後5時25分頃に出発地点の市政府前廣場でゴールをむかえました。
ミスインターナショナルクイーンの姿も
パレードにはトランス女性の美を競う「ミスインターナショナルクイーン2023」優勝者のSolange Dekkerさん(オランダ代表)も参加。「ミスインターナショナルクイーン」はタレントのはるな愛さんが2009年に日本代表として優勝した大会としても知られています。
リベラル政党時代力量も参加
立法院(日本における国会)からは時代力量(NPP)が政党として参加。「EQUALITY」と書かれたのぼり旗を掲げ、数十人のメンバーがパレードに参加しました。
「日本も同性婚が実現できることを願う」
手を繋ぎ、お揃いの服を着てパレードに参加した台北市在住の男性カップル(20代)は「同性婚が可能になった時は本当に嬉しかったが、その後、近年の中国との関係により、保守層から冷ややかな視線で見られるようになったと感じる。素直に喜べない現状に憂いている若者が非常に多い。日本も同性婚が実現されることを願っている。」と語りました。
筆者は通算3回目の参加となりますが、権利向上や平等を求める声が最も多かったのは本大会だと感じました。以降、全5回に分けてパレードが行われた台北の様子をお送りします。ご期待ください。(編集部)