いよいよパレード、多くの笑顔が

「ハッピープライド!!」と声をあげ、笑顔でパレードを歩く参加者たち。

 30人を超すブラスバンド隊をはじめ、ゲイ当事者やゲイフレンドリーなメンバーから構成される新宿発のエイサー団体・「新宿エイサー新虹」のメンバー、先週10月28日に台北で行われた「台湾LGBT+プライド」主催の台湾彩虹公民運動協会(TWRCAA)のメンバー、タイ国政府観光庁福岡事務所からは、タイのトランスジェンダー当事者らが煌びやかな民族衣装を身にまとい参加するなど、実に様々な人々がパレードに参加しました。

ゴール地点で素敵な笑顔のタイ観光庁のメンバー

政党からも国会議員・自治体議員らが参加

 国政政党からは立憲民主党の古賀之士(ゆきひと)参議院議員(福岡県選挙区)と、男性同性愛者(ゲイ)を公表する唯一の国会議員である石川大我(たいが)参議院議員、ついちはら陽子福岡市議会議員はお子さんを抱っこして参加し、立憲民主党のロゴがレインボーにアレンジされている横断幕を持って歩きました。

立憲民主党の参議、県議、市議ら


 
 ズームイン!!朝!(日本テレビ系列)、めんたいワイド(福岡放送)を担当していた古賀参議(元アナウンサー)は記念写真や握手を求められる人気ぶり。坪田晋県議会議員(博多区選挙区)は警備のボランティアとして参加し、地元の議員としてイベントをサポートする側にまわっていました。

 また、社民党からは池田良子福岡市議会議員、22年の参院選にバイセクシュアルを公言して全国比例区で挑戦した村田しゅんいち福岡1区総支部長らもレインボーのノボリ旗を掲げ、パレードに参加しました。

 パレードは冷泉公園を出て明治通り、博多座を見ながら中洲、天神方面に進み、市役所通りを通過、国体道路に抜けて冷泉公園に戻るコース約3キロを1時間かけて回ります。

虹色に染まる一蘭本社総本店

 途中、豚骨ラーメンで有名な「一蘭」の本社総本店ではレインボーフラッグやトランスジェンダーフラッグを掲げ、多くの従業員が小旗を振って応援してくれます。ビルに掲げられた横断幕「WELLCOME KYUSHU RAINBOWPRIDE」の文字にも心が熱くなるのでした。

 バスを待っているおばあちゃん、配達の店員さん、バイクの運転手さん、バスの乗客、家族連れを乗せたワゴンの後部座席の子どもたち・・・。皆、笑顔で手を振ってくれます。

「LGBTを応援してくれる人たちがこんなにもいるー」

 多くの沿道の人たちが嬉しそうに笑顔で歓迎してくれる姿は、きっと参加した多くの当事者の心に響いたことと思います。主催者の皆さん、参加者の皆さん、ステージでパフォーマンスをされた方、ブース出展された皆さん、お疲れ様でした。(編集部)

注*1)パレード参加のネット事前申し込み制度自体はありましたが、企業・教育機関など10人を超えるグループのみ対象で、個人単位は不可でした。また、パレード前日も会場でのみ個人の申し込みは可能でしたが、筆者は当日に東京より現地福岡入りをしたため、希望するグループ(隊列)での参加が叶いませんでした。ぜひ来年は改善されることを望みます。

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