結婚情報誌『ゼクシィ』が、同性カップルや事実婚カップルなど多様な8組を起用した広告を1日からのJR渋谷駅を皮切りに都内で設置しています。広告での同性カップル起用は初めてです。
「あなたが幸せなら、それでいい」
2012年8月発売号からLGBTQの結婚式を取り上げてきた『ゼクシィ』は、今年5月に創刊30周年の節目を迎えたタイミングで、「法律婚はできなくても、自分たちなりの幸せを体現している人たちを応援したい」と思い、「あなたが幸せなら、それでいい」とのキャッチコピーを打ち出し、同性カップルや事実婚カップルを広告に起用しました。
多様な選択をしたカップルを応援、もっと世の中に
広告の種類は期間によって異なり、12月1日から15日にJR渋谷駅周辺、12月11日から24日に原宿WILDPOSTING,12月5日から2024年1月5日まで中目黒の蔦屋書店で掲示されるそうです。
『ゼクシィ』の森奈織子統括編集長は、「多様な選択をしたカップルを応援するスタンスを、もっと世の中に発信していきたい」と話しています。
『ゼクシィ』を運営するリクルートは今年、「Business for Marriage Equality」への賛同を表明しています。
同性婚の法制化が課題を見えにくくする面も
ただ、Business Insider の記事やSNSでも「社会の問題を個人ごとにすり替えている」と指摘されているように、法的に認められていない同性カップルに対して、「あなたが幸せなら、それでいい」と打ち出すことは、日本における婚姻平等(同性婚の法制化)という課題を見えにくくする面もあります。
森編集長は「すぐに法律を変えることは難しいと思います。ですが、法的には、結婚できない同性カップルだからこそ、結婚式に意味があるというカップルは少なくありません。その声に応えていきたいと思っています」と語っています。
参考 ビジネスインサイダー
https://www.businessinsider.jp/post-279241
朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASRCY6TKHRCYOXIE02B.html