↑写真上 初の女性日弁連会長となった渕上玲子さん 弁護士ドットコムより
日弁連は９日、次期会長選挙の投開票を行い、選挙選で同性婚や選択的夫婦別姓制度の実現などを訴えた女性弁護士、渕上玲子さん(６９)=東京弁護士会が、４６０００人の会員の内、速報値で１１、１１０人を獲得し、３９０５人を獲得した及川智志さん(５８)=千葉県弁護士会との一騎討ちに勝利して、１９４９年の日弁連発足以来、初の女性会長となりました。裁判所、検察庁を含む法曹三者でも初めて。２０日の選挙管理委員会を経て正式に決まります。任期は今年４月１日から２年間。
同性婚、選択的夫婦別姓制度実現へ
９日の会見で渕上さんは、初の女性会長になることについて、「大変責任は重いが、男女共同参画を体現する存在として全身全霊で取り組みます。女性がトップに就くことで、景色を変えていかなければ」と語りました。重点的に取り組む施策として、裁判手続きのIT化への対応をあげ、「研究などを通じて弁護士を技術的にサポートし、IT化のメリットを社会が享受できるようにしたい」と語りました。選挙戦では、同性婚の実現を始め、選択的夫婦別姓制度の実現に向けて「多くの女性が慣れ親しんだ名字を変えなければならないことは、法の下の平等に反する。裁判所が違憲の判断を示し、法律の改正に繋がることを強く期待している」と述べていました。
副会長、事務総長歴任
渕上さんは、長崎県出身で、１９８３年弁護士登録、弁護士会による「法律相談センター」の充実に取り組み、２０１１年の東北大震災では、被害者向けの相談窓口の設置に尽力、１７年度に東京弁護士会初の女性会長を務め、日弁連では副会長や事務総長を歴任しました。投票率は３３.２３％と過去最低でした。
参考
NHK
日弁連 次の会長に渕上玲子氏選出 法曹三者の女性トップは初 | NHK | ジェンダー
朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASS294FC5S29UTIL00P.html#:~:text
読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/national/20240209-OYT1T50147/
毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20240209/k00/00m/040/121000c
弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_18/n_17180/
