写真上 両社のアライ社員たちが集まって来年のイベントロゴを話し合った。(ファミリーマートHPより)
ファミリーマートとコカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)は11日の「国際カミングアウトデー」に、LGBTQプラス理解増進の協働として両社が来年6月の“プライド月間”に計画しているプロモーションのロゴデザイン案を検討するイベントを東京港区のCCBJI本社で行いました。当日は、両社からオンラインを含め80人のアライが参加して、女装パフォーマー・ライターのブルボンヌさんをゲストに迎え、両社のアライに関する取り組み報告や来年のプロモーションロゴ案を話し合いました。(アライは、「同盟」や「味方」などを意味する英語のALLYが語源で、自分自身が性的マイノリティであるかどうかによらず、積極的にLGBTQ+を理解し、サポートする人のこと)
両社は、「多様性を力に」をテーマに、昨年からD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)分野における協働を開始し、昨年は「知る」をコンセプトに両社のアライメンバーを増やす社内イベントを開き、今年は「動く」をコンセプトに、アライメンバーが自ら考え、行動することを目的とした活動に取り組んでいます。
ブルボンヌさん「ビジネスってまずは人を想う力と嬉しくなった」
ブルボンヌさんは「ある調査によれば、日本では約10%の方が(LGBTQ+の)当事者意識を持っているという。1200万人分のマーケットがあり、今まではそこを意識されることはあまりなかったが、意識すればアイデアが出てくるだろう」と話し、「人それぞれのかたちや事情を知ることって、遠い誰かへの思いやり以上に、自身と向き合い、実は周りに多くいる言えない人たちを救うことにもなる。デザインを通じて伝えようとする皆さんの姿に、ビジネスってまずは人を想う力なのだと嬉しくなりました」と語っています。
さらに他の人へ伝えようという行動につながるキッカケに
CCBJI執行役員最高人事責任者兼人事・総務本部長の東由紀さんは、協働イベントのねらいについて「私は昨年のイベントにおいて、アライという立場で基本的な知識を知り、どのような工夫をすると、一緒に心地よく社会の中で暮らせるのか、働いていけるのかを紹介した。次は、動く・行動するというステージ。今回、アライのロゴマークを参加者みんなで作ることで、さらに他の人へ伝えようという行動につながるきっかけとなるイベントになったと思う」と話しました。
同じ温度感で取り組んで社員同士で気づきがあり、いいアイデアも沢山
ファミリーマートのサスティナビリティ推進本部CSR・ダイバーシティ推進グループマネージャーの大橋結実子さんは、「まずは、社員に向けて、アライを正しく知ってもらうための啓発を行った。当事者の人が働きやすく、成果を出しやすく、ありのままの自分でいられるために、アライをつくって会社のアライロゴを身に着けていただくことで、自分らしく振舞っていいんだと感じられる安心した職場作りを目指している。同じ温度感で取り組んでいるCCBJIさんと一緒にイベントすることで、社員同士で気づきがあり、社会への意思表示の第一歩になると考えて今年も取り組み、すごくいいアイデアがたくさん出てよかった」と語っています。