写真上 昨年のプライドパレード(23年10月29日、編集部)
5年前に同性婚を法制化した台湾で26日、「台湾LGBTQ+プライド」のパレードが台北市で行われ、レインボーカラーの旗や風船を手にした約18万人(主催者発表)が市街地を行進しました。プライドパレードは今回で22回目です。
同性婚に賛成する人は7割に増大
「同性カップルは当たり前の存在になった」と、同性パートナーと参加した男性は実感する。台湾では1990年代から性別平等を求める運動が始まり、2019年にアジアで初めて同性婚が合法化されました。台湾行政院(内閣)の今年の調査では、同性婚に賛成する人は7割に増えています。桃園市の弁護士、玉吐さん(34)は、「同性婚の法制化をきっかけに、他の性的少数者への関心も深まった」と感じています。自身は性自認が男女どちらでもない「ノンバイナリー」だといいます。
性別変更手続きに性別適合手術や、エイズ患者への偏見など課題も
パレードを主催した「台湾彩虹公民行動協会」は、性別変更手続きに性別適合手術が必要なことや、エイズ患者への偏見など、課題は多く残っていると指摘しています。同協会メンバーの戴く佑勲さんは、「多様性を認識するだけでなく、互いの理解を進め、真の共生社会へ進みたい」と話しました。