米上院選でLGBTQ+公表のタミー・ボールドウィンさんが3期目当選

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写真上 tammybaldwin.com より

6日に反LGBTQ+発言を繰り返してきたトランプ元大統領の当選が決まり、共和党が勝利宣言した数時間後、接戦のウィスコンシン州でライバルである共和党のエリック・ホブデ候補48.5%に対し49.4%で3選を決めたのは民主党のタミー・ボールドウィン候補でした。
敗れたホブデ候補は敗北を認める代わりに、民主党が「不正な候補者」に「票を流用」しようとしていると非難しました。

共和党候補が選挙戦で反LGBTQ+や誤った発言繰り返すも敗北

タミー・ボールドウィンさんは現在、LGBTQ+を公表している唯一の米国上院議員です。選挙活動中、ホブデ候補はボールドウィンさんについて、反LGBTQ+的な発言を何度も行っており、その中にはボールドウィンさんが納税者の資金をトランスジェンダー医療クリニックに流用したと主張したり、「未成年者への性転換手術」を支持すると誓ったりしたという発言も含まれます。
ホブデ候補はまた、LGBTQ+の人々に対する公民権保護を拡大する平等法に対するボールドウィンさんの支持を批判し、トランスジェンダー女性を誤った性別で呼びました。

2012年初当選以来、数人の議員が誕生したものの現在は1人に

レズビアンのボールドウィンさんは、現在、共和党が多数を占める上院で唯一、LGBTQ+であることを公表している上院議員で、2012年に米国史上初の公表した上院議員となって以来、ラフォンザ・バトラーさんやキルステン・シネマさんを含む他のLGBTQ+の政治家が議席を獲得してきましたが、数人が再選を目指さないと決めたことから、ボールドウィンさんが現在唯一の上院議員となりました。

日本では衆院で尾辻かなこさん、参院で石川大我さんが唯一カムアウト議員

写真上 当選の喜びを語る尾辻かなこさん。

なお、日本の国会では先月行われた衆院選で、カミングアウトしている立憲民主党の元衆院議員の尾辻かなこさんが3年ぶりに返り咲き、衆議院唯一のカムアウト議員となりました。参議院では、立憲民主党の石川大我議員が唯一のカムアウト議員です。

参考 pinknews

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