台東区内で当事者らが緊急会見
LGBTに理解を進める教育が「同性愛へ誘導しかねない」と差別発言を行った区議会自民会派の
松村智成台東区議に対し、発言した9月20日の本会議以降、他会派や当事者団体などからの
謝罪・撤回要求が行われたにも関わらず一切発言を拒否してきた松村議員。
6日になって自民党会派が、謝罪と発言取り消しの申し入れを行い、本人が本会議最終日の26日に
謝罪と発言取り消しを行うとしていました。しかし、当事者団体などが
「松村議員は誤った認識を改め、撤回・謝罪を」求めるネット署名を行っていることに対して、
「謝るな」と松村議員を擁護するネット署名が立ち上がり一万筆以上の賛同者が集まっていることに
危機感を抱いた当事者団体らが20日、同区内で記者会見を開きました。
松村区議に対し一日も早い発言の撤回を要求
当事者団体「Stand for LGBTQ + life」メンバーでネット署名を立ち上げた小林美咲さんは、
「いったん決めた、本会議で謝罪する、区議会で研修する方針が変わらぬよう」
と会見理由を上げました。小林さんは、「上野駅での2回のスタンディングやネット署名で
関心が高まり、20日現在で1万6千余りの賛同署名が集まっている」として、
松村区議に対し「なぜ26日まで待たなければならないのか。
正しい教育、情報にアクセスしていただいて謝罪してほしい」と一日も早い発言の撤回を求めました。
台東区民も動いた
会見には、自民党会派、松村議員、教育委員会に要望書提出した、区内の非差別当事者団体などでつくる「台東区人権条例制定を求める懇談会」近藤登志一さんも同席しました。
近藤さんは「台東区の教育委員会も(教育によって同性愛に誘導することは出来ないと)明確な表明をすること」「自民党議員への研修の実施」が必要だと話しました。
自由法曹団も声明を発出
また、自由法曹団東京支部からは、松村智成区議の性的マイノリティに対する差別発言への抗議と
同差別発言を容認した自民党台東区議団に対して抗議する声明(5日発出)が発出されたことが
説明され、「松村台東区議の発言は、そうした流れに逆行するものであり、科学的にも倫理的にも
誤っているものです。あいまいなままでこの問題を納めることはできません」
とのコメントが紹介されました。