連載)台北パレード② LGBTの聖地 西門町を歩こう!

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「西門町」という多様性の街

「西門の電飾が可愛いドン・キホーテ」東京のパレードには毎回ブースを出すことで有名

 台北市の「西門町」をご存知でしょうか。せいもんちょう・にしもん、などと呼ばれ、台湾ではシーメンディンと呼ばれる台湾を代表する繁華街です。西門町という名は現在、正式な地名ではなく通称名でもとは日本統治時代の町名でした。現在では、「台北の渋谷」などとも呼ばれ、またファッション、サブカルチャー、オタクの街でもあり、言うなれば渋谷と原宿と秋葉原をひとつの街にしたような、不思議な街でもあり、どことなく懐かしいようなそんな街として知られています。日本企業も多数出店をしており、ドン・キホーテや牛丼チェーン店、ユニクロやABCマートなど「困ったときには西門町」と言ってもいいでしょう。

西門紅楼とはどんなところ?

歴史ある西門紅樓には沢山の観光客が訪れる

西門の町ではいたる所に大道芸人やイベントが開催されている

 さて、この西門町のランドマーク的な存在ともいえる「西門紅楼」を訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。せいもんこうろう・しーめんほんろう、などと呼ばれ、LGBTからは単に「しーめん」と呼ばれることも多い西門紅楼にはいろんな顔があります。赤レンガ造の歴史を感じる建築物で、日本による台湾統治時代に設計された第三級古跡として認定されている歴史的建築物でもあります。建物の中では様々な展示物、お土産屋など、建物内だけでも十分に楽しめる、そんな建物です。台湾人はもちろん、外国からの観光客、お子さん連れの方など、国際色豊かで老若男女、いろいろな方が集います。

西門紅楼の裏には別の顔が

パレード会場の台北市政府前広場にもあるレインボーのペイント

 西門紅楼の裏側に回ると全く別の顔が見られます。この「別の顔」こそが、LGBT当事者やアライから「今夜は“しーめん”に集合ね!」などと言われるゆえんです。台北市國際彩虹文化節(台北市国際レインボーフェスティバル:TPRF)の中心地でもあるこの西門紅楼広場、そして西門紅楼の「別の顔」を次回はより深く紹介していきます。あなたの知らなかった西門紅楼に出会えるかもしれませんね。お楽しみに!(編集部)

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